サージスフィア→ユタ大研究グループ → 取り下げ
- 別の医学誌で取り下げられた論文とデータ提供元が共通しており、データの信頼性が疑われた可能性
- 電子カルテ情報を提供したはずの病院は、サージスフィアと何の契約もしていないことが露見／サージスフィアの運営者は、若い時に書いた論文でも画像の操作が見つかっており、不正の常習者だったのかもしれません
Elgazzar（エジプト）による論文（プレプリント）→ 取り下げ
- イントロダクションにネットからの大量のコピペ
- 不可能といっていい統計数値
- 回復期間 レンジ：9－25日 平均：18日 標準偏差：8
- この統計値を出すには、病院の入院期間がぴったり9日または25日の人が大半を占めなければならず、その中間の被験者はほぼ存在しないという異様な不自然さ
- 匿名被験者データから判明した問題
- 論文の著者は匿名被験者データをネット上にアップし、論文の中でURLを公開。9ドル支払って登録することで誰でもダウンロード可能だった
- 論文中では臨床試験は2020年6月8日に開始となっているが、データファイル上では被験者の3分の1が臨床試験開始前にすでに死亡していた
- 死者から同意を取り付け治験に参加してもらわない限り、これは不可能
- データファイル上では、およそ25％の被験者が臨床試験開始「前」にすでに入院していた
- グループ４の被験者の大半がコピペ
Cadegiani（ブラジル）
Is Ivermectin for Covid-19 Based on Fraudulent Research? Part 2
Carvallo（アルゼンチン）
Is Ivermectin for Covid-19 Based on Fraudulent Research? Part 3
Niaee（イラン）
- 二重盲検を謳っているが、被検者に飲ませる薬の錠数が異なるため、被検者にも医師にも、それがプラセボかイベルメクチンかがバレバレ
- 新型コロナの治療効果を検証する試験なのに、ほぼ半分の被験者が「陰性」。言い換えれば、この治験は「（新型コロナではなく）”なんらかの肺炎”に対するイベルメクチンの有効性」を検証している
- ベースライン値の問題
- ベースラインとは、臨床試験「開始」時における患者の状態を示すデータのこと
- この治験ではいくつかのベースライン数値について重大な偏りが見られる
- まず、プラセボ群では50％が陰性だったが、イベルメクチン群では20％が陰性だった。カイ二乗検定により、これが偶然起こる可能性は約10000分の1
- また、プラセボ群とイベルメクチン群で、酸素飽和度やBMI（肥満度を表す指標）に大きな隔たりがあった。これは著者らも認めている
- 検証用の生データの公開について
- 上記の問題を踏まえて、検証チームは生データの公開を著者らに求めたが無駄に終わった。ところがBBCでイベルメクチンの不正研究について大々的に報じられたことによって、一転、データが提供された
- データ検証によって明らかになった問題
- まず、寛大な言い方をするなら、データには「間違い」が存在する
- 入院期間より「長く」ICUに入っていた患者、血圧の値が欠けている患者、同じデータが重複している患者。
- 次に、データの末尾数字の分布の問題がある
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通常、治験で集められるようなデータでは末尾の数字が一様に分布する
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この治験では「年齢の末尾の数字」の分布が次のように著しく偏っていた。これが偶然起こる可能性は1000分の1
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「丸め」によって起こったと考えられるかもしれないが、偏りは他の数値（5日目のリンパ球の数値）等でも起こっており、末尾数字に奇数より偶数が多く分布。
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- データファイル検証によって、酸素飽和度の数値が被験者グループ間で大きく隔たっていることが明らかに
- 酸素が70％未満の被検者4人は誰ひとりとしてイベルメクチン群に割り付けられず、酸素が正常な被検者は誰ひとりとしてプラセボ群に割り付けられていなかった。
- 研究者らは意図的に「もっとも症状の重い被検者をプラセボ群に割当て、最も症状の軽い被検者をイベルメクチン群に割り当てた」かもしれないことを意味する
- まず、寛大な言い方をするなら、データには「間違い」が存在する
https://gidmk.medium.com/is-ivermectin-for-covid-19-based-on-fraudulent-research-part-5-fe41044dab13
Data from Niaee et al is not consistent with a genuine randomised controlled trial
Samaha （レバノン）
Is Ivermectin For Covid-19 Based On Fraudulent Research? Part 4
Zaidi（イタリア）
- 北里大学関係者が編集部の大半を占める雑誌The journal of antibiotics(IF2.4)に掲載されたが、北里関係者では無い編集長の判断で掲載中止
The journal of antibiotics。編集委員の大半が北里関係者という異様さ。